都会の交通量の多い中や、パーキングのズラっと並んだ中からでも一目でアルファロメオだと認識できる素敵なエクステリアデザイン。そのエクステリアはアルファロメオデザインセンターや、イタリアのカロッツェリアという様々なカーデザイナーが作りあげたものです。そのカロッツェリアとアルファロメオとの関わりに今回はふれていきたいと思います。 現行車種とカロッツェリアですが、147はチェントロスティーレ(アルファデザインセンター)、159とBreraはジウジアーロ率いるイタルデザイン、GTはベルトーネ、Spiderはピニンファリーナ。ご存知の方が多いと思いますので、これだけ見てもわかっていただけると思いますが、アルファロメオは自社のデザインセンターを持ち合わせている他に、3社のカロッツェリアに仕事を依頼している超贅沢なメーカーなのです。しかも、どのカロッツェリアを見ても名門カロッツェリアと呼ばれるところばかりです!
ジウジアーロはCar Designer of the Centuryを1999年に受賞しており、工業、空間デザインでは右にでる者はいないと言われている人でもあります。主な作品としては、アルフェッタGT、初代パンダ、グランデプント、クワトロポルテ3代目、それに映画「バックトゥーザフューチャー」でもおなじみのデロリアンもジウジアーロの作品です! ベルトーネにはジウジアーロもチーフデザイナーとして在籍していた時もありましたが、有名なところでは、スーパーカーブーム真っ只中で一番輝いていた車「ランボルギーニ・カウンタック」をデザインした、マルチェロ・ガンディーニが在籍していたカロッツェリアでもあります。

ピニンファリーナですが、こちらは言わずとしれたフェラーリに代表される自動車デザイン、そして既存の車をコンバーチブルにリデザインする事を得意とするカロッツェリアです。またピニンファリーナは2006年のトリノ冬季オリンピックのトーチのデザインも手がけるなど、自動車だけでなく他の分野でのデザイン活動も輝かしい功績をおさめております。 こんな贅沢なデザイナー達を使っているアルファロメオですが、アルファロメオのブランドには4つのキーワードがあり、「美と魅惑」「時代性」「力強さ」「表現力」を意識して、アルファロメオオーナーと、これからオーナーになって頂けるだろう方にその存在をアピールし喜んで頂くために、これらのコンセプトを現実の形にしています。 形になっていく車ですが、アルファロメオの設計思想と哲学として、「過去を再評価して、将来をイノベーションする」ということを掲げています。これははっきりとしたアイデンティティーを持ち、個性的なスタイルとデザインを求めているアルファ ロメオオーナーの強い要望に応えるものであります。 それに応えた結果、アルファ ロメオのスタイルというものは、今も昔も、流行に流されることもなければ、流行からはずれることも決してないデザインになっているのだと思います。
今から7年前、私が奈良支店にフロントマンとして入社したてのとき、毎晩毎晩遅くまで試行錯誤を繰り返し作業しているメカニックと1台のシルバーの156TSと出会いました。エンジンルームから室内まで軽量化のため不要なものは一切取外した車両のエンジンは少しアクセルを踏んだだけでいとも簡単にレッドゾーンまで跳ね上がる凄まじいレスポンスと吹け上がりを見せ、そのエキゾーストノートはアイドリングでも耳をふさぎたくなるほどの爆音、それだけでかなりのチューニングが施されている事を感じさせる完全なレースカーで、もちろんナンバープレートはありません。その車に専属のメカニックは車両のすべての配線を取り外し、分厚い整備書を片手に「あーでもない、こーでもない」、でも失敗は許されないと作業に没頭し、その圧倒的な雰囲気に入社当時の私は衝撃を受け、こんなにバラバラにして元に戻るのだろうか?と心配しながらも、ただただすごいなぁと作業とレースカーに見入っていました。

そして組み上げられたアルファスポルト156はアルファロメオのレース「アルファロメオチャレンジ」に挑み、排気量2Lでありながらも、歴戦の猛者と排気量を1L以上も上回るカップカー等に挑み、追い抜き、ついには全国統一戦で日本一速いアルファロメオの座を獲得しました。こんなふうに書くといとも簡単に日本一になったように思えますが、通常業務をこなしながらレースカーを作り、レース当日も1秒たりとも気が抜けず、レースの世界に初めて自分達でレースカーをつくって挑む者とは思えないアルファスポルトスタッフの情熱と努力の結果、勝ち取る事ができたのだと思います。
それから時は流れ、当時のスタッフはそれぞれに成長し、新しい部署で活躍、レースカーはお客様にお乗りいただく形となり、アルファスポルト事業部はレースのサポート、パーツ開発、販売という形で今度はお客様にサーキット、ストリートいずれにおいても楽しんでもらえる車になるようサポートさせていただいています。アルファ、フィアットをはじめとするイタリア車は本当に運転の楽しみを実感させてくれる車です。そして手を加えるとそれに応えてさらに楽しみを与えてくれます。アルファスポルト事業部はそんな楽しみをもっともっとご提供するべく今後も活動を続けてまいります。

 
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