JAGUAR

2016.05.11

先駆的な再生アルミニウムの研究プロジェクト「REALCAR」でマイルストーンを達成 年間で5万トン以上のアルミニウム・スクラップを再利用し、50万トン以上のCO2排出量を削減

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ジャガー・ランドローバーが取り組んでいる、先駆的な再生アルミニウムの研究プロジェクト「REALCAR(REcycled ALuminium CAR)」は、発売開始から1年を迎えたスポーツ・サルーン・モデル「XE」のアルミニウム・インセンティブ構造ボディに大きく寄与し、重要なマイルストーンを達成しました。

2015/16年度、約20万台の「XE」のボディシェル重量に相当する5万トン以上ものアルミニウム・スクラップを回収して製造プロセスに再利用しており、アルミニウムの一次原料の使用量を抑えることで、50万トン以上に相当するCO2排出量の削減を実現しました。

これらの数字を達成できたのは、クローズド・ループ方式を採用する英国のプレス工場11拠点で取り組んでいる「REALCAR」研究プロジェクトの成果によるものです。これらの工場では使用したアルミニウム・スクラップを分離し、製造プロセスへ戻して再溶融して再生したアルミニウム・シートをジャガー・ランドローバーの車両に使用しています。

ジャガー・ランドローバー主導のもと、「Innovate UK」からの部分的支援も受けているこの研究プロジェクトは、回収スクラップの含有率の高い再生アルミニウム合金の生成にも寄与しており、2014年に、「XE」は、この研究プロジェクトのパートナーであるNovelis社が開発したこの革新的な高強度アルミニウム合金を使用した世界初の車となりました。

ジャガー・ランドローバーが所有するヘイルウッドやキャッスル・ブロムウィッチ、ソリハルのプレス工場には700万ポンド(約10億9,900万円)以上を投資しており、複雑な分離システムを設置しています。このシステムを用いて、再溶融のためにアルミニウム・スクラップを分配し、廃棄物の削減を行いながら、材料の高い品質と価値を維持しています。

再生アルミニウムは、一次アルミニウムの製造と比較して95%のエネルギー節約が可能なため、サステイナビリティ(持続可能性)に大きく貢献します。

グループ・エンジニアリング・ディレクターのニック・ロジャースは次のように述べています。「イノベーションは、ジャガー・ランドローバーにおけるすべての活動の中核となるものです。世界規模で軽量化車両を拡大していきたいという当社の意欲が原動力となっていますが、それらをどのように構築していくかという面でも、世界をリードしていきたいと考えています。」

「『REALCAR』のような革新的プロジェクトは、サステイナビリティ(持続可能性)という課題に真摯に取り組むという当社のコミットメントを示しています。これまでの実績は、2020年までに車両のボディ構造の再生アルミニウム使用率を75%まで引き上げるという当社の目標に向けて、有意義なステップとなっています。」

「REALCAR」は、ジャガー・ランドローバー事業全体にわたって資源効率を向上させるという、当社の循環型経済戦略の一環です。再生アルミニウムはテストを重ね、新型「XF」と新型「F-PACE」の軽量アルミニウム・ボディにも採用しています。

「REALCAR」に関する動画は、こちらよりご覧いただけます。

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