2014.06.21
マセラティ創業100周年特別展示がモデナで開幕
マセラティ創業100周年を記念する特別展示が、イタリアのモデナで開幕しました。「マセラティ100 純粋なるイタリアン ラグジュアリー スポーツカーの世紀」は、トライデントブランドの血統から生まれた最も偉大なロードカーおよびレーシングカーを展示し、イタリア純血の自動車メーカーの歴史を振り返ります。さらに19台のプロジェクターを用いた極めて魅力的な演出により、訪れた人々はマセラティの歴史の最も偉大な瞬間を追体験し、その歴史を形作った人々について知ることができます。この特別展示は、ヴィアーレ・チーロ・メノッティのマセラティ本社からすぐ近くにある、未来的な建築デザインで知られる「エンツォ・フェラーリ・ミュージアム(MEF)」を会場として2015年1月まで開催されます。展示されるモデルの歴史的価値からも、これは、今までに世界各地で催されてきたマセラティ車の展示の中でも類を見ない規模とクオリティを誇ります。
開会式には、マセラティCEOのハラルド・ウェスターとフェラーリ会長のルカ・コルデーロ・ディ・モンテゼーモロが出席。さらに、エットーレ・マセラティとエルネスト・マセラティの息子であり従弟同士のカルロとアルフィエーリも臨席しました。エットーレとエルネストの兄弟が、長兄のアルフィエーリと共に1914年に設立した会社は、幾度もの試練と曲折を乗り越えて100年の道程を歩んでまいりました。開会式の主賓には、1950年代にマセラティを駆り、トライデントブランドのために数多くの輝かしい勝利を収めた伝説のレーシングドライバー、サー・スターリング・モスが招かれました。展示会の責任者は、1937年から1967年までマセラティのオーナーであったアドルフォ・オルシとオメール・オルシ親子の孫であり息子であるアドルフォ・オルシ・Jr.です。マセラティ側では、マセラティの広報担当ディレクターのルカ・ダル・モンテが担当しました。展示会は、「エンツォ・フェラーリ・ミュージアム」およびマラネロの「フェラーリ・ミュージアム」のディレクターを務めるアントニオ・ギーニの監督と指導の下に運営されます。
開催期間中、マセラティを代表する21台のモデルが常設展示され、6カ月間で合計約30台を公開いたします。10台程度の車を入れ替えながら展示するため、世界中の各地で開かれる数々のマセラティ創業100周年記念イベントに、その中の一部を出展することができます。
また、この展示会場は、モデナ生まれの伝説的自動車メーカーの発祥の地として、その創業者であるエンツォ・フェラーリを記念するために建てられたミュージアムです。来館者はこの機会を利用して、戦前のフェラーリの貴重なモデルやアルファロメオの歴史的なレーシングカーなど、フェラーリ自身が運転したり、今日でも彼の名を冠するレーシングチームによって国際レースに出場した車を見ることもできます。これらの展示は、エンツォの父親が19世紀末から亡くなるまで働いた大きな作業場の中に設けられています。そして現在この場所は、ミュージアム展示スペースの別館となっています。
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