2017.04.27
ジャガー・ランドローバー、INGENIUM ガソリン・エンジンの製造開始
ジャガー・ランドローバーは、10億ポンド(約1,430億円)を投じて開設・拡張してきたエンジン・マニュファクチャリング・センター(EMC:Engine Manufacturing Centre)で、INGENIUM(インジニウム)ガソリン・エンジンの製造を開始しました。このエンジンは、今夏からジャガーおよびランドローバーの車両に搭載予定です。ジャガー・ランドローバーにとってこのガソリン・エンジンの製造開始は、EMCにおけるマイルストーンの第一段階が無事完了したことを意味します。EMCは拡張性と最先端の製造施設を備えており、英国内にある3つのジャガー・ランドローバーの車両製造工場に、エンジンを供給しています。
EMCは、過去10年間に英国で新設された自動車製造設備のなかで最も高い評価を受けています。
このEMCでは、従来の超低排出ガスの2.0リッター4気筒INGENIUMディーゼル・エンジン(150PS、163PS、240PS)に加え、2.0リッター4気筒INGENIUMガソリン・エンジンを新たに製造します。なお、ジャガー・ランドローバー史上最もパワフルな4気筒エンジンで、300PSを発揮するハイパフォーマンスな2.0リッターINGENIUMガソリン・エンジンは、「F-TYPE」2018年モデルに搭載予定です。
EMCのオペレーションズ・ディレクター、トレバー・リークスは次のように述べています。
「私たちは、超低排出ガスとハイパフォーマンスを両立したガソリン・エンジンとディーゼル・エンジンを、現行および将来のジャガーとランドローバーの全車両に搭載することを目指しており、INGENIUMガソリン・エンジンの製造開始は、EMCにとって重要な節目となります。
さらにEMCは、雇用の面でも地域経済に貢献しています。開業時に1,400名の技術職の新規雇用をコミットしていましたが、今月末に1,400番目の従業員を迎える予定です。」
INGENIUMガソリン・エンジンの製造開始は、英国が世界的な競争力を維持するために必要なスキルと能力を持つ人材を育成するというジャガー・ランドローバーの戦略的な投資計画が着実に遂行していることを示しています。EMCで働く1,400名のうち、80%以上がウルバーハンプトン工場から10マイル(約16km)以内に住んでおり、地域経済の活性化と雇用機会の創出に寄与しています。従業員のなかには、前職がバスの運転手や看護師、美容セラピスト、鍵師だった方も含まれており、世界基準の人材を育成するために12万5,000時間を超えるトレーニングを実施しています。
また、EMCは50名を超える実習生や卒業生も受け入れており、全員がジャガー・ランドローバーの高度なエンジンのデザイン、エンジニアリング、製造のサポートを目的とするビスポーク・パワートレイン開発プログラムに参加しています。
ちょうど2年前にINGENIUMディーゼル・エンジンの製造を開始してから、これまで40万基以上を製造しています。英国王室をはじめ、首相、閣僚、地元選出の下院議員を含む20名の政府高官、そしてエデュケーション・ビジネス・パートナーシップ・センターを通じて訪問した3,000名を超える子どもたちなど、これまでのビジター数は、総勢4万名を超えます。
EMCは開業からわずかな時間で、英国におけるジャガー・ランドローバーの製造事業の中心的存在となっています。