LAND ROVERSPORTS

2017.05.09

ランドローバー、ランドローバーBARのレース艇用に特製のステアリングホイールを開発

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ランドローバーは、ベン・エインズリー卿率いるランドローバーBARのレース艇用にステアリングホイールを特別に開発し、第35回アメリカズカップでの勝利をサポートします。

ランドローバーのエンジニアは新型「DISCOVERY」の技術と独自のパーソナライゼーション技術を組み合わせ、ランドローバーBARのプリンシパル兼スキッパーを務めるベン・エインズリー卿の手にフィットするよう成形したギアシフト・パドルを備えたステアリングホイールを開発しました。このステアリングホイールで操作して水中翼を正確に調整し、翼揚力を利用して2.4トンにおよぶランドローバーBARのレース艇を水面に浮き上がらせ(フォイリング)、高速なレースを展開することができます。ランドローバーが開発したハンドルは、自動車と同様、レース艇を左右に動かし、ギアシフト・パドルは水中翼が生み出した揚力を制御することで、水面からの高さをコントロールします。

ベン・エインズリー卿は次のようにコメントしています。
「このステアリングホイールは、デザインやエンジニアリングが単に素晴らしいというだけでなく、見事なまでのクラフトマンシップがみてとれます。コントロールは直感的かつスムーズで、正確なフィーリングとフィードバックが得られ、これまでのレース艇の制御とは大きな違いがあります。」

ランドローバーのヒューマン・マシン・インタフェース(HMI)担当エンジニアは、ステアリングホイールの開発に18か月を費やし、50ノットを超えるスピードでフォイリングすることを可能にしました。

ジャガー・ランドローバーのリサーチ部門を統括するトニー・ハーパーは、次のように述べています。
「私たちは、新型『DISCOVERY』の開発過程で培った経験と技術を、レース艇にも取り入れています。当社がランドローバーBARのために開発したパドル・システムは、お客様が日常的に操作するギアチェンジのメカニズムがルーツになっています。ベン・エインズリー卿の指に合わせてパーソナライズした形状にすることで、水中翼によってボートを持ち上げて水中での効率を高めると同時に、短時間で最高速度に到達できるよう設計しています。」

ランドローバーBARのエンジニアリング・マネージャーであるリチャード・ホプカークは、次のように語っています。
「ランドローバーが提供する、より簡単に制御が可能な新しいシステムは、信頼性の高い革新的な設計コンセプトを採用し、ベン・エインズリー卿やチームに、これまでのアメリカズカップではみたことのないほどの技術変革をもたらすでしょう。
ベン・エインズリー卿とレース艇をつなぐ、極めて重要な技術が搭載されているのです。非常に効果的で効率的なデザインを実現するために、我々と密に連携し尽力してくれたランドローバーのエンジニアたちに、心から感謝しています。」

ルイ・ヴィトン・アメリカズカップ・ワールドシリーズのチャンピオンであるランドローバーBARは、他の挑戦艇に2ポイントの差をつけて、第35回アメリカズカップ・クオリファイヤーズに臨みます。初戦は5月26日(金)(現地時間)、スウェーデンのアルテミス・レーシングと戦います。

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