JAGUARLAND ROVER

2017.07.04

ジャガー・ランドローバー、 クラシック・ワークスをオープン

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ジャガー・ランドローバーは、英国中部コベントリーに、ジャガーとランドローバーのクラシックカーのオーナーや愛好家向けに、幅広いプロダクトやサービスを提供する施設としてクラシック・ワークスを新たにオープンしました。このクラシック・ワークスのオープニング・セレモニーには、ジャガー・ランドローバーの最高経営責任者(CEO)のラルフ・スペッツ博士と、スペシャル・オペレーションズのマネージング・ディレクターを務めるジョン・エドワーズが出席しました。この施設は、クラシックカーの販売、製造、レストアを行う施設としては世界最大規模となります。

クラシック・ワークスのオープンは、ジャガー・ランドローバー・クラシック・ブランドの成長戦略において、重要な一歩となります。ジャガー・ランドローバー・クラシックにとって初の専用拠点であり、販売、サービス、レストア業務すべてを同じ建物内で行うことができます。ジャガー・ランドローバー・クラシック・ブランドの拡張は今後も続き、今夏にはドイツのエッセンに新しい施設をオープンする予定です。

ジャガー・ランドローバーのスペシャル・オペレーションズ マネージング・ディレクターであるジョン・エドワーズは次のように述べています。
「クラシック・ワークスはジャガー・ランドローバーにとって極めて重要な施設です。これは単なる建物ではなく、世界中のお客様にとって、ジャガー・ランドローバー・クラシックの中心的存在となり、心を揺さぶる場所となります。私たちが有するジャガーとランドローバーという2つのブランドのオーナーや愛好家の皆様に、クラシックカーのためのあらゆるサービスを提供し、サポートできる素晴らしい機会となるでしょう。」

敷地面積14,000m2のジャガー・ランドローバー・クラシック・ワークスは、同種の施設としては世界最大規模であり、専用のショールーム・スペースのほか、10年以上前に製造終了となったジャガーおよびランドローバーの全モデルのサービスおよびレストアを行うワークショップ・ベイを54も設けています。

ワークショップは、ランドローバーの「Series I」、「RANGE ROVER CLASSIC」、ジャガーの「E-TYPE REBORN」のレストア・プログラムのための、専用の分解・再製造・組み立てゾーンに分けられ、エンジン・ショップもあります。また、「XKSS」の組み立てラインも備えています。

クラシック・ワークスには、500台を超えるジャガー・ランドローバー・クラシック・コレクションも保管されます。英国の自動車の歴史が生きたまま保管され、レストアの際には貴重な参考資料となります。コレクションに含まれる車両は、自動車クラブやミュージアムへの貸出にも対応しており、ジャガー・ランドローバーやパートナーが実施するイベントなどでも使用することが可能です。

ジャガー・ランドローバーはクラシックカー・ビジネスの成長を支えるため、製造スキルの向上のために多大な投資を行っており、ジャガー・ランドローバー・クラシック創設時から従業員数は倍増しています。クラシック・ワークスには80名以上のスペシャリストが勤務しており、その多くが、数十年にわたって該当モデルの製造に従事してきた経験を持ち、その経験が新施設でも発揮されています。2017年末までにスペシャリストを120名超までに増員する予定です。

クラシック・ビジネスは、ジャガー・ランドローバーの基幹ビジネスと密接に結び付いています。3DスキャンやCADなど最先端の製造技術を活用し、ジャガー「E-TYPE」やランドローバー「RANGE ROVER CLASSIC」のパネルなど、高額のコストがかかってしまうパーツの再現や取り替えなどが可能になります。

ジャガー・ランドローバー・クラシックのディレクターを務めるティム・ハニングは次のように述べています。
「ジャガー・ランドローバー・クラシックの中核を成すのは、人材であり、その人材が培ってきた知識とスキルであると考えています。ジャガーおよびランドローバーのクラシックカーは全世界に150万台以上現存しています。当社では、代々受け継がれてきた製造やレストア・スキルに投資することで、クラシックカー愛好家の皆様が、輝かしい歴史を持ったクルマに、輝かしい未来を与えることができるようにしていきます。」

ジャガー・ランドローバー・クラシックでは、ジャガーおよびランドローバーのクラシック・モデルの愛好家に、正真正銘のジャガー・ランドローバー車両、エキスパートによるサービス、純正パーツ、そして忘れられない体験を提供しており、今後はこれらすべてがクラシック・ワークスから提供されます。

正真正銘の車両:ジャガー・ランドローバー・クラシックの「LEGENDS」プログラム

ジャガーおよびランドローバーの伝説的なモデルを、クラシックカーの愛好家やコレクターが購入できる機会を提供するプログラムを発表しています。

「LEGENDS CONTINUED」: 「D-TYPE」の公道仕様モデルとして製造された「XKSS」は、1957年仕様のスペックをもとにゼロから手作業で組み立てられています。1957年に発生したジャガーのブラウンズレーン工場の火災によって当時完成に至らなった9台を再現しています。さらに、当時18台製造予定でありながら12台しか製造されておらず「失われた6台」といわれている「E-TYPE Lightweight」も手掛けており、2015年に製造されたモデルはクラシック・ワークに保管されています。

「REBORN LEGENDS」: クラシック・モデルを厳選して調達し、当時の仕様に合わせて妥協することなくレストアするプログラムです。このプログラムは2016年4月にランドローバー「Series I」でスタートしました。2ドアの「RANGE ROVER CLASSIC」が今年2月からプログラムに加わり、パリの「サロン・レトロモビル」で初披露しました。さらに、10台の「Series 1 E-TYPE」を完全レストアする「E-TYPE REBORN」が始まり、最初の1台は4月に行われた「テクノ・クラシカ・エッセン 2017」で初披露しています。

ジャガー・ランドローバー・クラシックでは現在、両ブランドのお客様が所有する車両のレストア・サービスを提供しており、「LEGENDS CONTINUED」および「REBORN LEGENDS」と同じく、専門知識とスキルが反映されています。

エキスパート・サービス

クラシック・ワークスでは、「XK120」から「XK8」、「LAND ROVER Series」から「DISCOVERY」および「FREELANDER」の1990年以降のモデルなど、10年以上前に生産終了となった全モデルの修復とメインテナンスを行います。

ジャガーまたはランドローバーのクラシック・モデルは、クラシック・ワークスに到着後すぐに、121か所におよぶ点検がされ、その結果必要となる作業についての詳細なレポートが作成されます。そして実施された作業はすべて、ジャガー・ランドローバー・クラシック・ワークスのサービス・ブックに記録されます。

最高速度212mphを発揮する「XJ220」には専用のサービス・ゾーンがあり、ジャガーのスーパーカーに精通した熟練のテクニシャンが対応しています。このテクニシャンの何人かは、「XJ220」の製造が開始された25年前から従事していました。

純正パーツ

ジャガー・ランドローバー・クラシック・パーツでは、10年以上前に生産終了となったモデルの純正パーツを供給しています。カタログには現在、3万点を超える保証済みパーツが掲載されており、ジャガー・ランドローバーのグローバル販売ネットワークを介して注文できます。

ジャガーおよびランドローバーのクラシック・モデル用に提供できるパーツの数やラインアップは、クラシックカー・ビジネスへの投資によって今後も大幅に拡大していきます。最近では、ジャガー「E-TYPE」および「RANGE ROVER CLASSIC」のパネルと、ジャガー「XJ220」用の新しい「Pirelli P-Zero」タイヤが追加され、オーナーは再び往年のパフォーマンスを存分に楽しむことができるようになりました。このタイヤは「XJ220」用に、ジャガーが唯一認定した「J-Rated」の市販タイヤであり、当時のエンジニアリング・チームのメンバーと協力して開発されています。

忘れられない体験

車両、サービス、パーツの提供に加え、ジャガーおよびランドローバーの伝説的なモデルを体験する機会も提供します。MIRAやイーストナー・キャッスルを含む、多くの車両が開発・製造された拠点で行われるこの「Classic Drives」は、工場見学と組み合わせることもできます。

レースを好むお客様に対しては、1966年以前のジャガー車のみで行われる「ジャガー・クラシック・チャレンジ」を用意しています。このレース・シリーズは現在第3シーズンを展開中です。全5ラウンドから成るこのシリーズは、4月にドニントン・パークで開幕し、7月1日、2日にはブランズ・ハッチ、そして7月の「シルバーストーン・クラシック」でのレースと、8月のオールトン・パークを経て、9月にベルギーで行われる「スパ・フランコルシャン6時間耐久レース」で最終戦を迎えます。

ル・マンの覇者、アンディ・ウォレス氏による認定

ジャガー・ランドローバー・クラシックは、1988年にジャガー・チームでル・マン24時間レースに出走し、優勝したアンディ・ウォレスを、チーフ・テスト・ドライバーに任命しました。ウォレスは、ジャガー・クラシックが製造した「LEGENDS」車両をお客様に納車する前に、ロード・テストを行います。さらに、納車時にも、熟達したドライビングを伝授するとともに、テクノロジーに慣れるためのデモンストレーションを行います。

ジャガー・ランドローバー・クラシックのチーフ・テスト・ドライバーに任命された、アンディ・ウォレスは次のように述べています。
「ジャガー・ランドローバーと、経験豊富なドライバー・チームに加入することができたことは、私にとってとても光栄なことです。ジャガー・ランドローバー・クラシックのチーフ・テスト・ドライバーとして、『E-TYPE』や『XKSS』などのモデルを走らせることができるのは私にとって素晴らしい体験となり、またとないチャンスなのです。」

1952年から1985年までジャガーのチーフ・テスト・ドライバー兼開発エンジニアを務めたノーマン・デュイスとともに、ジャガー「XKSS」の試運転を行ったアンディ・ウォレスは、次のように付け加えています。
「ドライビングの達人から様々なことを学ぶことができ、充実しています。ノーマンは同僚と私に、1950~60年代にノーマンのチームが実施していた方法を伝授してくれました。現在は法律でスピードがある程度制限されてしまいますが、ノーマンはそれでもこれは『世界で最高の仕事』だということを私に断言してくれました。私もその意見にまったく異論はありません。」

クラシック・ワークス・ツアー

9月以降、一般のお客様向けに、新しいジャガー・ランドローバー・クラシック・ワークスで、クラフトマンシップと専門技術を自ら体験できるツアーが始まります。

クラシック・ワークスのガイド付きツアーは、年間を通じて受け付けており、この施設内で遂行されているプロジェクトについて学んだり、クラシック・コレクションの舞台裏を垣間見たりすることもできます。

このツアーでは、エキスパートが同行し、「LAND ROVER」、「RANGE ROVER」、「E-TYPE REBORN」や、発売開始から25周年を迎えるスーパーカー「XJ220」といった希少モデルなど、両ブランドの選りすぐりの車両を紹介していきます。ツアー参加者は、「XKSS」などの「LEGENDS CONTINUED」プログラムの細かな製造プロセスを間近で見ることもできます。

また、クラシックカーを再現する際の先駆的なクラフトマンシップや、調達秘話、製造プロセス、技術的なポイント、各モデルの歴史などに触れることができ、忘れられない体験を提供します。ツアーの所要時間は約3時間で、価格は一人49ポンド(約7,203円)です。

詳細はこちらをご覧ください。
https://experience.jaguar.com/classic-works-tour
https://experience.landrover.com/classic-works-tour

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