2018.01.16
ランドローバー70周年記念~幻の「LAND ROVER」オリジナル・ローンチ・モデルのレストア・プロジェクトが始動~
ランドローバーは、2018年に70周年を迎えるにあたり、年間を通じて様々な記念事業を企画しています。その第一弾として1948年のアムステルダム・モーターショーで発表したプリプロダクション・モデル3台のうち1台のレストアを行います。このモデルのデビューは、ひと目でLAND ROVERと認識されるデザインが、世界で初めて発表された瞬間でした。
この「LAND ROVER」オリジナル・ローンチ・モデルは、長年ベールに包まれていました。アムステルダム・モーターショーに出展した1960年代を最後に表舞台から姿を消し、20年間にわたってウェールズの農場で使われていました。その後レストアするために買われたものの、未着手のまま放置されていましたが、この車が製造された英国ソリハルの近くで発見されました。今回、ジャガー・ランドローバー・クラシックの専門家たちが何か月もかけて社内のアーカイブをもとに車両の所有履歴を調査し、実物であることが証明されました。
2016年に発表した、ランドローバーの歴史的な車両「LAND ROVER Series I」をレストアしお客様に届けるという「REBORN」プロジェクトに携わったチームが、今回の歴史的に重要なレストア・プロジェクトを担当します。このプロトタイプを慎重に保存しながら、再び走行可能にするという、最も困難なミッションに1年をかけて取り組む予定です。
ジャガー・ランドローバー・クラシックのディレクター、ティム・ハニングは次のようにコメントしています。
「この『LAND ROVER』オリジナル・ローンチ・モデルは、世界の自動車の歴史において唯一無二の存在であり、『LAND ROVER』のプリプロダクション・モデル第一号車である『Huey』と同様に高い歴史的価値があります。ここクラシック・ワークスで丹精込めてレストアを行い、あるべき姿を正確に再現していきます。ランドローバー70周年事業の皮切りとしてふさわしい取り組みとなるでしょう。ひと目でLAND ROVERとわかるデザインを世界の人々が初めて目にすることになる1948年のアムステルダム・モーターショーでの発表に向けて、ちょうど70年前の今頃、最終調整が行われていたと想像すると、胸が高鳴ります。」
ジャガー・ランドローバー・クラシックは、アルミニウム製の分厚い車体パネル、亜鉛メッキのシャシー、取外し可能なリアタブなど、量産前に製造された48台の「LAND ROVER」プリプロダクション・モデルの特徴的な仕様を、今回のレストアでも取り入れる予定です。1948年当時に使用されていたライトグリーンの塗装など、外観も再現していきます。
この歴史的な1台をこれまで所有してきた歴代のオーナーは、ジャガー・ランドローバーのクラシック・ワークスの施設に招待され、「LAND ROVER」との思い出を語りながら、レストアの様子が見学できます。
LAND ROVER モデルは、67年以上にわたって「Series I」から「DEFENDER」に至るまでソリハルで製造されていますが、その原点を象徴するモデルをレストアするこの画期的なプロジェクトは、2018年を通じて行うランドローバー・ブランドの過去、現在、そして未来に焦点を当てた一連のストーリーやイベントの第一弾となります。