JAGUARNEW MODEL

2018.03.02

ジャガー初のエレクトリック・パフォーマンスSUV「I-PACE」世界初公開

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ジャガーは、3月6日に開幕するジュネーブ・モーターショーでの一般公開に先駆け、ジャガー初のエレクトリック・パフォーマンスSUV「I-PACE(アイ・ペイス)」を世界初公開しました。「I-PACE」は、デザインとエンジニアリングを英国で行い、製造はパートナーシップを締結しているマグナ・シュタイヤーのオーストリア・グラーツ工場で行っていますが、今回の発表イベントはこの製造工場から全世界に向けてライブ中継を通じて実施しました。

「I-PACE」は、お客様が待ち望んでいた、クリーンでスマート、かつ安全で、サステイナブルなスポーツカー・パフォーマンス、次世代の人工知能(AI)テクノロジー、そして5シートSUVの実用性を兼ね備え、ジャガーをEV革命の最前線へと飛躍させるモデルです。

ジャガー・ランドローバーの最高経営責任者(CEO)、ラルフ・スペッツ博士は、次のように述べています。
「多くの企業が未来を思い描くなか、当社は具現化を果たしました。これまでの既成概念を打ち破り、“PACE”ファミリーの新たなメンバーとして、完全なる電気自動車『I-PACE』が誕生しました。走行中に発生する排気ガス、CO2、微小粒子状物質をすべてゼロにすることで、クリーンかつ安全で、持続可能な未来というビジョンに大きく近づきます。」

ジャガー「I-PACE」のビークル・ライン・ディレクター、イアン・ホーバンは、次のようにコメントしています。
「当社は完全な白紙状態からこのプロジェクトをスタートし、新しいバッテリー技術と、パフォーマンス、空力、インテリア・スペースの全てを最適化するために設計したアーキテクチャーを的確に融合させています。結果として、紛れもなくジャガーであり、まさにドライバーを中心に考えた電気自動車『I-PACE』が誕生しました。
『I-PACE』のお客様にとって、ガソリンスタンドは過去のものとなります。一晩充電すれば、毎朝“燃料満タン”の状態で目覚めることができるのです。」

エレクトリック
432パウチセルを用いた最先端の90kWhリチウムイオン・バッテリーを搭載し、480kmという航続距離を実現しています(WLTPサイクル)。DC急速充電(100kW)では、わずか40分で0%から80%までバッテリーを充電可能で、ACウォールボックス(7kW)を用いて家庭で充電する場合は、10時間あまりで同じ状態まで充電でき、夜間の充電が理想的です。
また、スマートなバッテリーの事前調整システムもあります。プラグに差し込むと自動でバッテリーの温度を上げたり下げたりして調整し、出発前に航続距離を最大化します。

パフォーマンス
ジャガーが設計した2つの電気モーターは各アクスルに配置し、コンパクト性を追求するためにドライブシャフトが電気モーターを貫通しています。合計最高出力400PS・最大トルク696Nmという比類ないパフォーマンスを発揮し、全輪駆動と、あらゆる路面状況に対応するトラクションを備えています。
モーターの高トルク密度と高エネルギー効率により、スポーツカーのようなパフォーマンスを発揮し、0-100km/h加速はわずか4.8秒です。この瞬時に発揮されるパフォーマンスは、唯一無二の乗り心地や、魅力的なドライビング・ダイナミクスとも調和しています。
ジャガーが「I-PACE」専用に設計したアルミニウム・アーキテクチャーは、先進的な接合技術を活用し、軽量かつ堅牢な車体構造を実現しています。バッテリー・パックの構造と相まって、これまでのジャガーモデルよりも高いねじり剛性(36kNm/deg)を達成しています。
バッテリーは、2つのアクスルの間の中央に、かつできるだけ低い位置で、アンダーフロアとハウジングの間に配置しています。このレイアウトにより、完璧な50:50の重量配分と、低い重心を実現しました。また、先進のダブルウィッシュボーン式フロント・サスペンション、インテグラル・リンク式リア・サスペンションを採用し、さらにオプションでエアサスペンションとコンフィギュアラブル・アダプティブ・ダイナミクスを用意し、俊敏なハンドリングと卓越した乗り心地を提供します。

デザイン
ジャガー「I-PACE」のような外観やドライビング・パフォーマンスを備えたクルマは、ほかにありません。「I-PACE」は、スマートな電動パワートレインを活用し、そのパッケージングのメリットを最大限に引き出すデザインとエンジニアリングを採用しています。
「I-PACE」は、ジャガーのスーパーカー・コンセプト・モデル「C-X75」からインスピレーションを得たクーペのような流線型のシルエット、短く低いボンネット、空力を強化したルーフデザイン、曲線状のリアスクリーンを備えています。スクエアド・オフのリアと対照的なキャブフォワード・デザインにより空気抵抗係数をわずか0.29Cdにまで引き下げています。冷却と空力のバランスを最適化するため、冷却が必要なときにはグリルのアクティブ・ベーンを開き、不要になると閉じることで、ボンネット・スクープに必要な空気を流してスムーズなエアフローをつくりだします。
車内のレイアウトは乗員にとって最適な空間を提供しています。Kvadrat(クヴァドラ)社とのコラボレーションで誕生したプレミアムテキスタイルなど、洗練されたインテリア・オプションには、真のジャガーとしての精巧なこだわりを細部に施しています。
「I-PACE」はミッドサイズSUVでありながら、キャブフォワード・デザインとEVパワートレインによって、ラージSUVに匹敵する車内空間を実現しています。リアのレッグルームは890mmで、従来のトランスミッション・トンネルがないため、10.5リットルの便利なストレージ・コンパートメントを中央に備えることができました。リアのラゲッジ・スペース容量は656リットルで、シートを折り畳んでフラットにすると1,453リットルの空間が生まれるほか、リアのシート下にはタブレットとラップトップを収納することが可能です。

コネクティビティ
「I-PACE」ではジャガーとして初めてインフォテインメント・システム「Touch Pro Duo」を導入しています。タッチスクリーン、静電容量センサー、ロータリー・コントローラーによるシンプルな操作という革新的な組み合わせにより、直感的な操作が可能です。
新しい「I-PACE」用のナビゲーション・システムは、目的地までの経路の地形と、過去の走行履歴から得た運転スタイルなどを分析し、高精度で個別の航続距離や充電状態を算出し、安心して運転できる環境を提供します。
この先進的なシステムでは、人工知能(AI)アルゴリズムによる「スマート・セッティング」技術を採用しており、各ドライバーの好みを特定して、それに応じてドライビングや車内の設定を調整します。
また「I-PACE」は「Amazon Alexaスキル」とも連携し、ジャガー「InControl Remote」アプリに保存された情報を「Alexa」が組み込まれたデバイスに尋ねることができます。たとえば、「クルマのカギはかかっている?」「充電レベルはどのぐらい?」「今の充電レベルで、会社まで走れる?」などです。
「I-PACE」では、ジャガーとして初めて、ワイヤレスでソフトウェアのシームレスなアップデートが可能になり、常に最新のインフォテインメント、テレマティクス、およびバッテリーエネルギー制御を提供します。

オーナーシップ
「I-PACE」は総寿命コストと残存価額の両面で高い競争力を持っており、カーボンフットプリントや車両コストを抑えたい個人のお客様をはじめ、プロユーザーの方や社用車としても最適です。「FIRST EDITION」のほか「S」「SE」「HSE」モデルを展開し、すべてのモデルが「I-PACE」コンセプトのデザインからインスピレーションを得ています。
ジャガー・ランドローバーは責任ある企業として、よりクリーンな未来を目指したコミットメントを掲げており、新しいリサイクリング・パートナーシップやセカンドライフ・エネルギー貯蔵実験を通じて、電動自動車のバッテリー寿命を伸ばしていく計画です。

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