「Jaguar I-PACE eTROPHY」のレースカーを発表
ジャガー・レーシングは、世界初の市販車ベースの電気自動車(EV)によるワンメイクレース・シリーズ「Jaguar I-PACE eTROPHY」のレースカーを世界初披露しました。フォーミュラE選手権の創立者でCEOのアレハンドロ・アガグ氏が、フォーミュラE選手権 第9戦 ベルリン・グランプリのコースである、テンペルホーフ空港跡地のサーキットをデモンストレーション走行し、華々しいデビューを飾りました。
アレハンドロ・アガグ氏は、「Jaguar I-PACE eTROPHY」で使用されるジャガー初のエレクトリック・パフォーマンスSUV「I-PACE」に乗り込み、「I-PACE」のダイナミックなドライビング・パフォーマンスを披露しながらベルリンの観衆の前で5周走行しました。このレースカーによるデモンストレーション走行はABB FIAフォーミュラE選手権の未来を示唆する歴史的な一歩となりました。
ジャガー・レーシングのチェアマンであるガード・マウザーは、次のようにコメントしています。
「フォーミュラE選手権のサポートシリーズとして開幕する『Jaguar I-PACE eTROPHY』に向けて、ジャガー・ランドローバーのスペシャル・ビークル・オペレーションズチームが、これまで尽力してきた成果をお見せすることができ、ジャガー・レーシングにとってとてもエキサイティングな1日となりました。
ジャガー・ランドローバーのビジネスにおいても、私たちは将来に向けて電動化およびバッテリーEVを推し進めていくことをコミットメントしています。フォーミュラEを通じて学んできたことや知識は、すでに将来のロードカーの開発に反映させており、『Jaguar I-PACE eTROPHY』も同様に、研究開発をより加速させるものになると確信しています。」
アレハンドロ・アガグ氏は、次のようにコメントしています。
「『eTROPHY』のレースカーは、大変素晴らしい乗り心地でした。見た目はプロダクション・モデルですが、パフォーマンスは、レーシングカーそのものです。この『Jaguar I-PACE eTROPHY』は、フォーミュラE選手権と並び、革新的な新技術をより多くの人々に紹介する最高の舞台であると考えています。ジャガーがABB FIAフォーミュラE選手権に参戦して以来、惜しみなくジャガーをサポートしてきましたが、彼らとともに、未来のモータースポーツの形を作り上げていくことができるのは、刺激的で心躍らせています。来シーズンから始まるこのサポートレースで、より多くの『I-PACE』レースカーがスタートグリッドに並ぶ姿を見る日が今からとても楽しみです。」
「Jaguar I-PACE eTROPHY」は、2018年末から開幕するABB FIAフォーミュラE 選手権第5シーズン(2018/2019)のオフィシャル・サポートレースです。最大20台の「I-PACE」レースカーがエントリーし、香港やローマ、パリ、そしてニューヨークなどの世界的な大都市の中心地を舞台に、レースを繰り広げる予定です。「Jaguar I-PACE eTROPHY」では、「Arrive and Drive」のフルパッケージがドライバーに提供されます。「I-PACE」レースカーは、ジャガー・ランドローバーのSVOがエンジニアリングと製造を担当します。参戦チーム向けのパッケージにはレースカーの準備からデータ・エンジニアリングに至るまでの専門スタッフによるテクニカル・サポートや、車両、スペアパーツ、装備のロジスティックス全般が含まれています。