フォーミュラE選手権 第3戦 灼熱のなか荒れたコースで冷静なレースを展開し、 貴重なポイントを獲得
パナソニック・ジャガー・レーシングは、ABB FIA フォーミュラE選手権の2018/2019シーズン 第3戦 サンティアゴ・グランプリに出走し、2015/2016シーズンに開催されたサンティアゴ・グランプリの35度を上回る、37度というフォーミュラE選手権史上最高気温を記録する灼熱のなか、ミッチ・エバンスとネルソン・ピケJr.の両ドライバーはそれぞれ、6位、11位で完走しました。
路面状況が変わり、ミッチ・エバンスは12番(1:09.235)、ネルソン・ピケJr.は20番(1:09.705)となり、クオリファイ・セッションでの上位6人に入ることができず、スーパーポール・シュートアウト・セッションへも進めませんでした。しかしながら、ルーカス・ディ・グラッシ(アウディスポーツ・アプト・シェフラー)がテクニカル違反の判定を受けてポール・ポジションから降格となり、決勝レースは繰り上がって、ミッチ・エバンスは11番グリッド、ネルソン・ピケJr.は19番グリッドからスタートすることになりました。
入賞圏外からのスタートにも関わらず、決勝レースで両ドライバーは果敢な追い上げを見せました。ミッチ・エバンスは5つ順位を上げて6位までのぼりつめ、見事8ポイントを獲得しました。ネルソン・ピケJr.も全力を尽くしましたが、ポイント獲得まではあとわずかの11位でレースを終えました。
ドライバー、ミッチ・エバンスのコメント:
「総合的に考えて今回のレースには満足していません。勝利を目指し強い意志をもってレースに臨みましたが、1回目のフリー・プラクティス・セッションから、あまりペースがつかめませんでした。路面状況が変化するなかでのクオリファイ・セッション12位という結果は、私が出せるベストでした。レースではなんとか持ち直しましたが、まったく満足はしていません。私たちが目指しているのは表彰台です。メキシコのコースは好きなので、楽しみにしています。」
ドライバー、ネルソン・ピケJr.のコメント:
「タフな週末でした。クオリファイ・セッションで10位以内にも残れず、スーパーポール・シュートアウト・セッションに出走できないと、決勝レースがとても難しくなることを身をもって理解したと思います。今回のグランプリではコースのアスファルトが破損して路面状況が悪かったため、追い越すことができず、さらに難しさが増しました。エネルギー効率については最近はうまくいっていたので、クオリファイ・セッションに集中して、コースに合わせた速度を見つけることが必要だと思っています。」
パナソニック・ジャガー・レーシング・チームのディレクターであるジェームズ・バークレーのコメント:
「残念なことに、クオリファイ・セッションの結果からは表彰台争いは望めませんでしたが、決勝レースは積極的なアプローチで挑む必要があると考えました。ミッチ・エバンスが6位、ネルソン・ピケJr.が惜しくもポイント獲得にはなりませんでしたが11位と、素晴らしい追い上げを見せてくれたと思います。恐らく今回のレースで、最も順位を上げたチームだったと思いますし、素晴らしいマシンであるとポジティブに捉えることができます。コースの路面状況が悪かったため、オーバーテイクすることができず、無理に挑めばコースアウトしてしまう危険な状況でした。これが私たちの躍進を阻みましたが、炎天下にも関わらず、かなりの追い上げを見せたと思います。私たちはクオリファイ・セッションを制さなければなりません。そこが、決勝レースで妥協せざるを得なかった理由のひとつですから。今後は特にクオリファイ・セッションに注力しながら、今のペース配分と合わせて、よい結果につなげたいと思います。」