2019.03.25
アストンマーティンVantage GT3が、鈴鹿で記念すべき初勝利を飾る
3月24日、ピレリスーパー耐久シリーズ第1戦「SUZUKA“S耐”春の陣」の決勝レースが鈴鹿サーキットで開催され、アストンマーティン・レーシングのパートナー・チーム、D’station Racingの新型アストンマーティンVantage GT3が圧倒的な強さで初戦を制しました。
Vantage GT3は、昨年10月にニュルブルクリンクのノルドシュライフェ(北コース)で行われたVLNシリーズ、昨年12月にアブダビで開催されたガルフ12時間レースに続き、3度目の実戦投入となる日本でのデビュー戦で早くも初勝利を収めたことになります。また、今回のレースは、FIAによる正式な型式認証を得て参戦する最初のレースでもありました。
D’station RacingのVantage GT3(#777)は、ルマン24時間レースで3回のクラス優勝を果たしているアストンマーティン・ワークスドライバーのダレン・ターナー、D’station Racing代表の星野敏、そして近藤翼の3人のドライバーがステアリングを握りました。決勝レースでは、レース中盤に主要なライバルがアクシデントに見舞われる中、常にレースの主導権を握り、2位に大差をつけて優勝しました。
フロントローからスタートした近藤は、約1時間後に星野へドライバー交代する際には、2番手をキープしていました。星野は、並み居る強豪ドライバー相手に素晴らしい走りを見せ、ポジションをキープした状態で再び近藤にステアリングを託します。近藤の2回目のスティントでは、2台の主要なライバルが、下位クラスのマシンのオーバーテイクに手間取る中、トップに躍り出ます。その後、最後のダブル・スティントを担当するターナーにドライバーを交代。鈴鹿サーキット・デビューを果たしたこのイギリス人ドライバーは、力強い走りで2回のスティントを走り切り、2位のマシンに大差をつけてチェッカーフラッグを受けました。
「アストンマーティンVantage GT3にとって、素晴らしい今年のスタートを切ることができました」と、ターナーは語っています。「週末は、ずっといい感触でした。私は日本でのレースが大好きですが、今回初めて鈴鹿でレースをする機会を得ることができました。鈴鹿サーキットは、以前から走ってみたいサーキットの一つでした。そのサーキットで、Vantage GT3を初優勝に導くことができて、これ以上の悦びはありません!このレースは、Vantage GT3にとって2019年の初戦となりましたが、世界中でも他のさまざまな選手権が開幕しようとしています。今回の勝利が、アストンマーティン・レーシングの新型Vantage GT3およびGT4プログラムに参加しているすべてのチームにとって弾みになることを期待しています。」
D’station Racing代表の星野敏は、次のように述べています。「5時間は長いレースでしたが、チームとマシンは完璧なレースを展開することができました。ダレンや翼と一緒にレースをすることができて嬉しく思っています。また、D’station Racingが、アストンマーティン新型Vantage GT3で最初に勝利を上げたチームになることができて、大変に光栄です。」
アストンマーティン・レーシング社長のデイビッド・キングは、次のように述べています。「アストンマーティンVantage GT3が圧倒的なポテンシャルを示すことができて、大変嬉しく思っています。特に今回は、まったく新しいパートナー・チームとともに臨んだデビュー戦であり、アストンマーティン・レーシングにとっても久しぶりに参戦したレース・シリーズでもありました。Vantage GT3は、プロのドライバーだけでなく、アマチュアのドライバーでも高い戦闘力を発揮できるようにすることを目標にしています。今回の鈴鹿での結果は、このクルマの開発プログラムにおいて、私たちがその目標を達成していることを証明するものです。D’station Racingの勝利を祝福したいと思います。また、ダレンが表彰台の中央に立つことができて本当に喜んでいます。素晴らしい勝利でした!」
この後、D’station Racingは、4月14日に岡山国際サーキットで開幕するSUPER GTシリーズに参戦します。