2017.03.03
ジャガー・ランドローバー、2016/17年度第3四半期の決算を発表 売上高は前年同期比13%増、ジャガー・ランドローバー全体の世界販売台数は149,288台で第3四半期の記録を更新
英国最大の自動車メーカーであるジャガー・ランドローバーは、2016/17年度第3四半期(2016年10~12月)の決算を発表しました。
第3四半期の売上高は、堅調な顧客需要により前年同期比13%増の65億ポンド(約9,100億円)でした。ジャガーとランドローバーを合わせた世界販売台数は、前年同期比8.5%増の149,288台となり、第3四半期の記録として過去最高となりました。特に、中国(前年同期比38.4%増、中国合弁会社の販売台数を含む)、北米(前年同期比19.8%増)、欧州(前年同期比7.0%増)では、ランドローバーのプレミアム・コンパクトSUV「DISCOVERY SPORT」、ジャガー初のパフォーマンスSUV「F-PACE」、中国市場におけるロングホイールベース仕様の「XFL」を含むダイナミック・ラグジュアリー・サルーン「XF」の販売が好調で、販売台数増をけん引しました。
ジャガーの世界販売台数は前年同期比90.3%増の45,364台で、「F-PACE」が引き続き好調だったほか、中国市場向けの「XFL」の人気が寄与しています。
ランドローバーの世界販売台数は前年同期比8.7%減の103,924台でした。これは、「DISCOVERY SPORT」が順調に販売台数を伸ばす一方で、第4四半期に新型「DISCOVERY」の発売を控えているなか、現行「DISCOVERY」が在庫切れとなったことが影響しています。
ジャガー・ランドローバーの最高経営責任者(CEO)、ラルフ・スペッツ博士は、次のように述べています。
「ジャガー『F-PACE』『XF』、ランドローバー『DISCOVERY SPORT』といった、当社の魅力ある製品ラインアップの拡充、革新を継続してきたことが当社全体の売上高と販売台数の成長につながっています。新型『DISCOVERY』は、当社の投資プログラムにおける新たな取り組みを反映したものであり、今後も当社の長期的な収益性と持続的な成長を支えていくでしょう。」
第3四半期の税引き前利益は2億5,500万ポンド(約357億円)でしたが、これは新型「DISCOVERY」投入を控えるなかでの現行モデルの在庫切れ、為替再評価のマイナス影響、マーケティング費用の上昇、減価償却を反映し、一部2015年に中国の天津港で発生した爆発事故関連の回収で相殺されています。2016/17年度の最初の9か月間における税引き前利益は、9億3,400万ポンド(約1,308億円)で、前年同期の9億8,000万ポンド(約1,372億円)からわずかに減少しました。
第3四半期におけるフリーキャッシュフローは、投資総額9億2,600万ポンド(約1,296億円)を差し引き、5,400万ポンド(約76億円)でした。