2012.09.13
新型レンジローバー向けに 3.70億ポンドを投資
世界 170 か国での新型レンジローバー(日本名レンジローバー・ヴォーグ)発売に備え、英国内の生産設備の強化と生産性の向上のため、3.70 億ポンドの投資を行ったことを発表しました。
世界で最も洗練されたSUVである第 4 世代のレンジローバーは、3 年間のエンジニアリングプロジェクトを経て今月から注文受付開始の予定です。このプロジェクトを通じ、JLRの設計、製品開発および製造分野において 1,000 人分の雇用が創出されました。
JLRは、 3.70 億ポンドの投資内容の一部として、新型レンジローバーのために、バーミンガム近郊のソリハル工場内に新たにアルミニウムボディショップを増築したほか、塗装技術、トリムの組み立て部分、および倉庫管理の改善を実施しました。さらに、JLRとして初となる顧客のための納車センターを開設しました。
新型レンジローバーは、今後発売を控えている待望のジャガー XF スポーツブレークや新型のスポーツカーであるジャガー F タイプの市場導入と並び、JLRが満を持して投入する新型モデルのひとつです。
将来のオーナーやディーラー、メディア、そして企業関係者が歓迎する中、ロンドンのリッチモンドパークで開催されたパリ国際モーターショーでの世界初公開に先駆けたプレビューイベントにおいて、新型レンジローバーを披露しました。
新型モデルの納車は、初代レンジローバーの発表 40 周年にあたる、 2013 年初頭に開始を予定しています。
新型レンジローバーは、ランドローバー・ソリハル工場のオールアルミニウム車両製造プロセスに対する大規模な投資により誕生しました。ソリハル工場では 6,800 名を超える従業員がレンジローバーおよび他モデルの生産に従事しています。
軽量アルミニウム・プラットフォームにより、パフォーマンスの向上と燃費および CO2 排出量の低減が実現しました。この大きな改善は、過去2年間で約 8,000 人分の雇用を創出した設備投資プログラムによって可能となりました。
JLRは、世界各地のサプライヤーに対して 13 億ポンドを超える発注を行っています。そのうち 8 億ポンドは英国内向けで、国内のサプライチェーンにおける推定 19 万人分の雇用維持に貢献しています。
JLRが最近実施したビジネス拡張の一部は、次のとおりです。
— ソリハルに最先端生産施設を新たに増設
— ウルヴァーハンプトン近郊において 3.55 億ポンドのエンジン工場の操業を開始
— レンジローバー・イヴォークに対する需要に応えるため、マージーサイドのヘイルウッド工場を 24 時間生産体制に移行
— ジャガーのキャッスル・ブロムウィッチ工場において新たに 1,100 人の雇用を創出
— インドでランドローバーの組み立てを開始
— 中国での生産開始を目指し、合弁企業契約を締結(国の認可を申請中)
8 月には、好調な販売に支えられ当会計年度の第1四半期の税引き前利益が32% 増の 3.33 億ポンドとなり、6 月30日までの 3 ヶ月間の販売台数も 85,000 台を超えたことを発表しました。
レンジローバーはこの成長に大きく貢献しており、特に中国やロシア市場などにおける自動車への大幅な需要の伸びを背景に、全モデルの 2011/12年度の年間販売台数は20%増加しました。
新型レンジローバーの発売時期は、近々発表の予定です。また、詳細な主要諸元と価格についても今月のパリ国際モーターショー前に発表を行う予定です。