2013.08.06
ランドローバー・エクスペディション・アメリカ: アップデート1
自動車の世界に残された、数少ない前人未到に臨むランドローバーの挑戦、オフロードルートによるアメリカ横断アドベンチャーが先週、華々しく幕を開けました。
ランドローバー・エクスペディション・アメリカは、トランス・アメリカ・トレイルと呼ばれる未舗装路ルートを通り、10の州と4つの異なるタイムゾーン、2つの山脈を越えて太平洋岸をめざし、8月下旬にオレゴン州ノースベンドでゴールを迎える予定です。
ランドローバー・エクスペディション・アメリカのスタート地点は、グレート・スモーキー山脈でした。金曜日の午後、アメリカ未舗装路の最東端に位置するノースカロライナ州アッシュビルのビルトモア・エステートにある、ランドローバー・エクスペリエンス・スクールを4台のLR4が出発しました。このアドベンチャーに挑むランドローバー LR4は、標準仕様のものですが、1日13時間の走行に備えて本格的なウィンチとルーフラックを装備しています。そして各車両にはドライバーとナビゲーターの計3名が乗車します。
低くたれこめた雲の下、ノースカロライナ州を出発した一行は、すぐにテネシー州東部に入りました。モータサイクル向けのトランス・アメリカ・トレイルの出発地点であるテネシー州テリコを抜けた頃より雨足が強くなり、道路は川となり、川は激流となりました。ランドローバー・エクスペディション・アメリカでは、設定されたコース以外を走行することはありません。テリコには、ランドローバー・エクスペディション・アメリカをひと目見ようとライダー達が集まっていました。また、これまでに自動車で大陸を横断しオレゴンまで辿り着いた記録はありません。
21世紀である今日、大陸横断を可能とする未舗装路ルートを見つけだすことは、簡単ではありません。そして、調査を進めれば進めるほどアドベンチャーの実現が容易でないことがわかりました。
多くの困難が待ちうけるであろう長いアドベンチャーを乗りきるには、クルーが自身のペースを確立することが大切です。ドライバーは定期的に交代し、車には緊急用物資や衛星通信機器が搭載されています。アメリカのような最先端の国においても、今回のチャレンジは本物のアドベンチャーといえるでしょう。
ランドローバー・エクスペディション・アメリカが2週目に訪れるのは、ミシシッピ州、アーカンソー州、オクラホマ州で、ブルースの誕生地クラークスデイルを通り、ミシシッピ川を渡ります。南部を通過した後に一行は中西部に入り、地平線の果てまで広がる草原を走行します。カンザス州南部の州境に接しながら、オクラホマ州を横断するルートを進んでいきます。