2013.06.10
新型レンジローバー・スポーツ パイクスピーク・ヒルクライムのSUV新記録を樹立
新型レンジローバー・スポーツは、「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」コース、または「レース・トゥー・ザ・クラウド(The Race To the Clouds)」として知られるレースが毎年開催される地にて、改造なしの市販SUVモデルとして、長らく打ち破られなかった記録を塗り替え、新記録樹立を成し遂げました。
新型レンジローバー・スポーツは、12.42マイル(19.99km)のアスファルト舗装のコースを、静止状態のスタートから加速し、片側が急斜面、反対側は岩肌が剥き出た山肌を走る蛇行した道をわずか12分35秒61(平均時速59.17マイル/95.23キロ)で駆け上がり、ゴールしました。独自に計測された記録は、会場にてパイクスピーク・ヒルクライム・レースのオーガナイザーより認定を受けました。
コースは、高木限界線を越えた海抜9,390フィート(2,862メートル)をスタート地点とし、156のコーナーを経て、標高14,110フィート(4,301メートル)にある頂上へと一気に駆け上がります。この標高の高さでは、酸素濃度は通常の58%と希薄になり、またエンジン性能は低下し、人間の身体的、精神的な面にも影響及ぼします。新記録を樹立した新型レンジローバー・スポーツは、最大出力510PSを発揮する5リッターV8スーパーチャージド・ガソリンエンジンを搭載したモデルで、レースの安全性要件を満たすため、市販予定モデルと同じ装備にロール・ケージとハーネス・シートベルトを加えただけの仕様でした。
新型レンジローバー・スポーツでレースに臨んだのは、競技ドライバーかつスタントドライバーでもある米国人のポール・ダレンバック(Paul Dallenbach)です。45歳のダレンバックはコロラド州バサルト出身でパイクスピークのスペシャリストと知られており、パイクスピーク・ヒルクライム・レースで6度の部門優勝、3度の総合優勝を誇っています。
ダレンバックは次のように述べています。「パイクスピークでは、いかなるミスも許されません。156あるコーナーで、1度でも判断を誤ったなら、木々に衝突するか崖っぷちに立たされることになります。今日、この記録を樹立するためにも、クルマへの完全なる信頼が必要でした。当然のごとく、私は、速く、レスポンスに優れ、そして俊敏なレンジローバー・スポーツに対し揺らぐことのない大きな信頼を抱いていました。コーナーにて最適なハイスピードラインを維持するために、私自身が意図する、まさにその位置にクルマを動かすことが可能でした。新型レンジローバー・スポーツは、とても有能なクルマです。そのことをパイクスピークでの新記録樹立によって、証明できたことを大変光栄に思います。」
パイクスピークでのコース記録樹立は、新型レンジローバー・スポーツによる「グローバル・ドライビング・チャレンジ・シリーズ」の第一弾です。本チャレンジ・シリーズは、地球上で最も過酷なドライビングへの挑戦を通し、新型レンジローバー・スポーツの新たな限界に挑むものです。
【新型レンジローバー・スポーツについて】
高評価を受けているレンジローバーとほぼ平行して開発された新型レンジローバー・スポーツは、ランドローバーが誇るクラス最高峰のオールテレイン性能に加え、ランドローバーブランド史上最高のオンロード・ダイナミクスを実現し、従来モデルよりも一層自己主張のある力強いエクステリアと、よりラグジュアリーなインテリア、さらにオプションの簡易3列目シートにより室内レイアウトの柔軟性を提供します。
また、ランドローバーの画期的な軽量サスペンション設計と革新的なダイナミックシャシー技術によるオール・アルミニウム構造をクラスで初めて採用し、車両重量最大420kgの軽量化を実現しています。
英国にあるランドローバーの開発拠点で設計・開発された新型レンジローバー・スポーツは、英ソリハルにある最新鋭の低エネルギー工場で生産される予定です。