2012.12.13
ジャガーのデザイン・ディレクター、イアン・カラム TopGear誌の2012年マン・オブ・ザ・イヤーに選出
ジャガーのデザイン・ディレクターであるイアン・カラムは、「何台もの美しいクルマをデザインした」功績が称えられ、雑誌『TopGear』の審査委員会が選ぶ、2012年マン・オブ・ザ・イヤーのひとりに選出されました。このたびの栄誉は、自身がデザインを手がけ、9月のパリ・モーターショーで披露された2シーターのスポーツカー、ジャガー「Fタイプ」に対する世界的な高い評価に続き、今年のイアン・カラムの国際的な成功に華を添えるものです。
TopGear誌はその最新号で、カラムのデザイナーとしての業績を次のように記しています。「ジャガーのデザイン・ディレクター、イアン・カラムの天賦の才能は、完璧に古典的均整のとれたクルマを設計するだけにとどまらず、彼の手によるデザインが、発売当初、つまりデザインの目新しさが話題となる時期が過ぎた後でも長きにわたり人々を魅了し続けていることからも見出すことができる。カラムは「Fタイプ」のデザインによってアイコン的な立場を揺るぎないものとしたが、皮肉にもFタイプはカラムがジャガーに入社した1999年以降で最も古典的なジャガー車である。Eタイプの栄華を受け継ぐにふさわしいクルマを創り出すことができたデザイナーは、彼をおいて存在しないであろう。」
アストン・マーチンDB7の発表以来、イアン・カラムは世界トップクラスのデザイナーの一人です。スコットランド生まれのカラムは、1978年から12年間、英国、日本、米国、オーストラリア、ドイツにあるフォード社のデザインスタジオに勤務、その後、トリノに本拠を置くカロッツェリア、ギア・デザイン・スタジオのデザイン・マネージャーに就任しました。1990年に英国に戻り、カラムはオーストラリアにあるGMの子会社、ホールデン向けのTWRプログラムに関わる一方、アストン・マーチン(DB7、ヴァンキッシュ)、フォード(プーマ)、ボルボ(C70)、日産(R390ル・マン)、そして最後にアストン・マーチンDB9プロジェクトを担当しました。
その後、カラムは1999年にジャガーに入社しましたが、引き続きアストン・マーチンのデザイン部門も管理し、DB9の開発に携わりました。その一方で、ジャガーのデザイン部門も指揮し、そのデザインチームと共にRクーペ、RD-6、C-X75とC-X16のコンセプトカーなどを創り出しました。ジャガーブランドにとって、エキサイティングな新時代の到来を告げる、彼がデザインに携わったクルマの一台一台が、デザインテーマを進化させ、また、革新的かつ魅惑的な性能を象徴するクルマを送り出す存在としての、ジャガーの立場を揺るぎないものとしてきたのです。新時代のラインアップの先陣を切ったのは現行モデルのジャガーXKで、XF、XJがその後に続きました。そして、ジャガーデザインの最先端を表現するのが、全く新しいエキサイティングな2シーター・スポーツカー、「Fタイプ」なのです。