パナソニック・ジャガー・レーシング、 フォーミュラE世界選手権 香港グランプリでデビュー 初戦をアダム・キャロルが12位で完走
パナソニック・ジャガー・レーシングは、香港の市街地コースで行われたFIAフォーミュラE世界選手権開幕戦に参戦し、アダム・キャロルが12位で完走し、デビューを飾りました。
パナソニック・ジャガー・レーシング・チーム、そしてチーム・ドライバーのアダム・キャロル(カーナンバー47)とミッチ・エバンス(カーナンバー20)は、初めてのプラクティス・セッションを無事走りぬきクオリファイ・セッションに挑みました。クオリファイ・セッションでは、両ドライバーがプラクティス・セッションよりも速いスピードで走行していましたが、セントラル・ビクトリア・ハーバー・エリアの香港市街地コースは、非常に狭い上に滑りやすくなっており、先を行くライバルたちがコースアウトするなど、苦戦を強いられていました。それが影響し、決勝での出走順を決めるスーパーポール・クオリファイ・セッションはキャンセルとなり、クオリファイ・セッションの順位が反映され、アダム・キャロルが14番手、ミッチ・エバンスが16番手で決勝レースに出走することになりましたが、その後、アダム・キャロルが3グリッド降格のペナルティを受け、決勝では17番手となり、ミッチ・エバンスは15番手スタートに繰り上がりました。
決勝レースで、好調なスタートを切った両ドライバーは厳しいコンディションの中で着実に順位を上げていきました。18周目にセーフティ・カーが入った時点で、15番スタートのミッチ・エバンスは10位、17番スタートのアダム・キャロルは11位の位置につけていました。
そして、ピットストップを経て、最終的にアダム・キャロルは12位でフィニッシュしました。しかし、ミッチ・エバンスはマシンに電気系統のトラブルが見つかり、さらなるダメージを防ぐため、リタイアを選択しました。
パナソニック・ジャガー・レーシング・チームのディレクターであるジェームズ・バークレーのコメント:
「パナソニック・ジャガー・レーシングのフォーミュラE世界選手権香港グランプリにおけるデビューは、多くのことを習得することができたレースとなりました。チームとドライバーはこれまでフォーミュラEでの出走経験がなく、チームが一丸となって協力し、非常の多くのことを学んでいます。レース中、私たちのエネルギー管理は最も優れ、一貫したペースで、ライバルを抜き、順位を上げる戦いを見せました。私たちはよいスタートを切ることができました。次戦のマラケシュ・グランプリもとても楽しみですし、さらに開発を進めていきたいと思います。」
ドライバー、アダム・キャロルのコメント:
「今回の結果にとても満足しているよ。まずまずのレース・ペースを維持することができたし、なかでもチームのエネルギー管理は特に素晴らしかった。パナソニック・ジャガー・レーシングのメンバーに、とても感謝している。チームメンバーは本当によく働いてくれているし、この週末の間に、急速に多くのことを学んでいる。僕たちが本領発揮できるのはこれからだよ。」
ドライバー、ミッチ・エバンスは次のように述べています。
「今回、完走できなかったことはとても残念だったよ。だけど、このレースで多くのことを学ぶことができた。いいスタートを切ることができたし、いくつか順位を上げることも、いいペースで走ることもできた。『I-TYPE』のパフォーマンスはとてもよかった。マラケシュのレースが待ちきれないよ。」
なお、ジャガー・ランドローバーは、フォーミュラE世界選手権香港グランプリ開幕を控えた10月7日に、パナソニック・ジャガー・レーシングのグローバル・アンバサダーとして、イギリスの架空バンド「GORILLAZ(ゴリラズ)」の設立メンバーで、ギタリストでもある日本人の女の子キャラクター、「NOODLE(ヌードル)」の就任を発表しました。「GORILLAZ」は2000年以来5枚のアルバムを発表し、全世界で1億枚以上を売り上げています。「NOODLE」は、パナソニック・ジャガー・レーシングのファン獲得のみならず、エンジニアやイノベータになることを目指し次世代を担う若者を応援し、サポートすることを目的としていきます。
そして、英国屈指の研究開発企業で、世界有数の自動車メーカーでもあるジャガー・ランドローバーは、フォーミュラEへの参戦をきっかけに、技術革新を果たし、世界中の製造業が直面している技能格差の問題に解決すべく、将来を見据えたビジネスに対するコミットメントを示しました。
ジャガー・ランドローバーのグローバルPRコミュニケーション・ディレクターである、フィオナ・パージェターは次のように述べています。
「2022年までに、英国だけでも優秀なエンジニアは30万人不足すると言われており、若い世代を刺激し、自動車業界の人材として導くことは、私たちの責任であると考えています。レースで結果をだして成功することも大切ですが、フォーミュラEは次世代を担う若者にエンジニアリングの魅力を伝える絶好の機会でもあると考えています。パナソニック・ジャガー・レーシングと『NOODLE』のパートナーシップが、子どもたちや若者に対して、イノベーションやエンジニアリングに携わる仕事に就くという道を指し示すグローバル・プラットホームとなり、何百人もの若者が未来を創造する手助けとなることを願っています。」
ジャガー・レーシングのグローバル・アンバサダー「NOODLE」に関する動画は、下記よりご覧いただけます。
https://youtu.be/bSqPj3gdBBw