2014.06.30

ジャガー、「F-TYPE Project 7」を生産へ ジャガー史上、最速かつ最もパワフルなプロダクションモデル

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F-TYPE Project 7は、高い評価を受けているジャガーのスポーツカー、F-TYPEシリーズの最新モデルで、2014年6月26日、英グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでデビューを飾ります。

F-TYPE Project 7はジャガー・ランドローバー・スペシャル・オペレーションズ部門が世に送りだす最初のジャガーの高性能モデルで、最大250台の特別限定車として生産予定です。昨夏、コンセプトとして発表された特徴的なロードスターのボディは、ル・マンで3度優勝し今年誕生60 周年を迎える、ジャガーのレーシングモデルとして最も有名でアイコン的なD-TYPEに敬意を払ったものです。
また、F-TYPE Project 7の名称は、ジャガーがル・マンで7度の勝利を収めたことへ敬意を込めて採択しました。

2014 ジャガーF-TYPE Project 7は、数々の受賞歴を誇るF-TYPE の中で、最もパフォーマンスにフォーカスしたモデルであるだけでなく、ジャガー史上最速かつ最もパワフルなプロダクションモデルでもあります。

F-TYPE Project 7 のエンジンは、このモデル用に575PS/680Nmにチューンアップされたジャガー製5.0リッターV8スーパーチャージド・ガソリンユニットで、重量1,585kgのオールアルミニウム・ボディを静止状態から100km/hにわずか3.9秒で到達させ(0-60mphは3.8 秒)、電子リミッターが作動する最高速度は300km/h(186mph)となっています。F-TYPE Project 7は公道仕様で、取り外し可能なルーフと容量196リットルのラゲッジスペースを備えています。

パワーは、ジャガーの8速クイックシフト・トランスミッションと第二世代の電子アクティブ・ディフェレンシャル(EAD)を介して、リアホイールに伝達されます。F-TYPE R クーペにオプションで設定可能なカーボンセラミックマトリクス(CCM)ブレーキが、F-TYPE Project 7では標準装備となっており、パワフルで安定した、フェードの心配のない制動力を発揮します。その他の標準装備はトルクベクタリング・バイ・ブレーキング(TVbB)で、これはEADと連動し極めて正確なハンドリングを可能にします。 特注カーボンファイバー製のエアロパーツとユニークなチューニングのサスペンションにより、FTYPEProject 7は、ドライバーの意思通りのドライビング体験を提供します。

F-TYPE Project 7は、スペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO:スペシャル・オペレーションズ部門でエンジニアリングとビークルを担当するチーム)による、パフォーマンスにフォーカスしたエンジニアリングを採用しています。、デザインにおいては、昨夏に発表されたProject7 のオリジナルデザインコンセプトである、人々がその姿に魅了され、思わず振り向くようなデザインラインを基調としています。
主要なデザイン要素として、D-TYPEにヒントを得た、ドライバーのヘッドレストの後にあるフェアリング、わずかに低いフロントガラス、新設計のフロントバンパー、より多くのダウンフォースを生む空力特性を考慮した変更点(カーボンファイバー製フロントスプリッター、サイドスカート、リアデフューザー、アジャスタブル・リアスポイラーなど)があります。その一方、コンセプトではシングルシートだった座席をツーシーターに変更したほか、ドライバーと助手席乗員用のロールオーバー保護フレームがデザインに組み込まれました。

F-TYPE Project 7のキーである「ハートライン」は、ワールド・カー・オブ・ザ・デザイン賞を受賞したスポーツカー、F-TYPEシリーズと同じです。ハートラインは、ロールオーバーから乗員を保護する円形フレームを組み込んだ、D-TYPE由来のリアのフェアリングにさりげなく溶け込み、ドライバーのヘッドレスト後方から後部に向かって急激に下がっています。ツーシーターであるF-TYPE Project 7は、助手席後方にも、対ロールオーバーのフレームが取り付けられています。

空力面の観点からF-TYPE Project 7に採用した変更点には、下部が成型プラスチック、上部がカーボンファイバー製のフロントスプリッターがあります。サイドスカート、リアデフューザー、アジャスタブル・リアスポイラーもすべてカーボンファイバー製です。これらのエアロパーツの効果もあり、FTYPEProject 7では最高速度300km/h(186mph)での走行時、F-TYPEコンバーチブルとの比較において、177%大きなダウンフォースが得られます。

リアデッキ、ボンネット・ベント、サイドベント・ルーバー、ミラーキャップもまたカーボンファイバー製です。フロントガラスの全長は114mm 短縮され、全高は30.5mm 低くなり、新たなサイドウインドウが輪郭にマッチするように取り付けられています。F-TYPE Project 7のために特別に設計されたビミニ・ルーフは、コンバーチブルのヘッダーレールに留められており、折りたたむことが可能で、使用しない時には、196リットルの収納スペースを持つトランクに収納可能です。 F-TYPE Project 7のドライバーと乗員は、レーシングカーを模した軽量のバケットシートに乗り込みます。このシートはレーシングスタイルに則り、ひし形のパターンのキルティングで仕上げられています。4点留レーシングハーネスがアクセサリーとして選択可能です。インテリアは、カーボンファイバーのパネルがコンソールにはめ込まれているほか、アルカンターラ仕上げのステアリングホイール(レザーはオプション設定)、アルミ加工のギアシフトパドル、「Project 7」のロゴ入り特製トレッドプレートなどが含まれます。

F-TYPE Project 7ならではの魅力をさらに強化するため、スペシャル・オペレーションズ部門により仕様通りに手作業で精密に組み立てられ、全世界で最大250 台の特別限定モデルとして生産されます。各車には、製造番号の付いた、イアン・カラムの署名入り特別プレートがシートの間に配されます。 ジャガーによるル・マンでの歴史的な7回の優勝に敬意を払った名称を持つF-TYPE Project 7には、ウルトラブルー、カルデラレッド、ブリティッシュ・レーシング・グリーン(以上はすべてホワイトのデカール付)、アルティメイト・ブラック、グレイシャー・ホワイト(この2 色はグレイのデカールがオプション設定)の5つのメタリックカラーが用意されています。

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