2013.03.12
新型ジャガーFタイプV8 S、ベルギーのヤブベーケで歴史上有名なスプリントテストを再現
ジャガーの伝説的テストドライバー、ノーマン・デュイスが、改良型XK120注1で平均最高時速172.4mphという世界記録を樹立してから60年後の2013年3月2日土曜日、ジャガーはベルギー北西部のヤブベーケ注2にて再びスプリントテストを実施しました。今回は、1988年のルマン24時間レースを制したアンディ・ウォレスによる新型ジャガーFタイプV8 Sの試験走行です。ウォレスは、静止状態からスタートして最高速度に達した後、再度停止をする一連の流れを、わずか2マイルの距離で行い、Fタイプの直線スピードを計測しました。その結果、FタイプV8 Sは最高速度約180mph注3を記録し、0-62mph加速が4.2秒という素晴らしい成果を実現しました。
このイベントは、今年のジュネーブ国際モーターショーに先立ち、ジャガーXK120、Cタイプ、Dタイプ、Eタイプといった豊かな伝統を誇るジャガーのクラシックスポーツカーと最大出力495PSの新型Fタイプが石段を形成し、スイス・ジュネーブを目指すという壮大な旅路の始まりを記念したものです。ジュネーブ国際モーターショーにて、新型Fタイプはジャガーブースのメインを飾ります。
スプリントテストを終了した後、ウォレスは次のように述べています。「新型Fタイプの公式スプリントテストを行う、ドライバー第一号を務められたことをとても光栄に思います。以前のスプリントテストコースは5マイルでした。今日のコースがその半分以下の距離だったことを考えると、時速179マイルという結果は素晴らしいものです。私がブレーキを踏まなければならなかったときも、クルマは依然としてトップスピードへと加速していました注4。」
ベルギーの性能試験コースにジャガーが戻ってきたことを記念し、ジャガーのグローバルブランドディレクター、エイドリアン・ホールマークは次のように述べています。「当時、ヤブベーケで実施されたスプリントテストは、ジャガーの歴史に新たなる素晴らしい1ページを刻みました。XK120は、魅惑的なデザインと革新的なテクノロジーだけでなく、1953年の“あの日”にノーマン・デュイスが証明して見せた、驚異的なスポーツ性能も持ち合わせた車でした。」
「ジャガーDNAの核となる要素は新型ジャガーFタイプにも具現化されています。再びヤブベーケの地で、今回のスプリントテストの功績を祝し、またジャガーの新たなベンチマークが打ち立てられたこと以上に、ジャガー史上最も有名なロードスターの一台であるXK120の偉業を讃える方法を思いつきません。」
ヤブベーケでのスプリントテストに続き、燃費を抑えたドライビングの専門家が運転する、もう一台のFタイプV8 Sが519マイル(835km)、スイス・ジュネーブまでの道のりを走行し、平均燃費35.6マイル/ガロン(7.9リッター/100km)という記録を達成しました。
新型Fタイプは現在、ヨーロッパ全土のジャガー取扱店で注文受付が開始*されており、ショールームでの車両展示は4月以降を予定しています。英国での価格は、最高出力340PSのV6エンジン搭載のFタイプが58,500ポンド、最高出力380PSのV6エンジン搭載のFタイプSが67,500ポンド、最上級モデルとなる最高出力495PSのFタイプV8 Sが79,950ポンドとなります。
*)日本での発売時期、仕様、価格などは全て未定です。
注1 1953年に行われたスプリントテストの結果は、ベルギーのロイヤルオートモビルクラブによってベルギー記録として認定されています。
注2 今回のスプリントテスト実施にあたっては、ヤブベーケの地方自治議会と地元警察にご協力いただきました。
注3 2013年のスプリントテストの結果はDatronによって認証されています。
注4 ジャガーFタイプV8Sの最高速度は186mphに制限されています。