2011.05.26
アストンマーティン・ワークス・サービスにて行われたボナムス・オークションで新記録
5 月 21 日(土)、アストンマーティン・ワークス・サービスは、アストンマーティン製スポーツカーと関連品を取り扱って成功を収めているボナムス・オークションの第 12 回を開催しました。アストンマーティンのブランド力を示し、97 年の歴史を通じて高まり続けている需要を物語るこのオークションの売上額は、600 万ポンド近くに達しました。
12 年前にアストンマーティンとの提携が開始されたボナムス・オークションは、これまでにアストンマーティン、ラゴンダおよび関連品を販売し、3,300 万ポンド以上の売上を計上してきました。2011 年のオークションはこれまでにも増して好調で、出品された 345 品目のうち買い手が付かなかったものはわずかに 1 つだけでした。
オークションで販売されたアイテムには、アストンマーティンのニューポート・パグネル工場でハンドメイドされたオリジナルの 70 DB4 コンバーチブルが 2 台含まれていました。いずれも 1963 年製で、スペックはわずかに異なるだけですが、その形態は両極ともいえる対比をなしています。1 台は稀少なビンテージ・エンジンを搭載し、完璧にレストアされ、コンクールで賞を受けた DB4(落札価格:507,500 ポンド)。もう 1 台は、完璧な形で「納屋から発見」された、希少価値の高まっているアストンマーティン DB 4 コンバーチブルです。これは 30 年以上にわたって屋内にて保管されていたもので、80,000 ポンドから 140,000 ポンドの落札価格と予想されていたのですが、最終的には 309,500 ポンドの高値が付きました。
また、同社の最高経営責任者である Dr. ウルリッヒ・ベッツが使用していた 2009 年型アストンマーティン・ラピードも出品され、落札されました。この車の収益金は、日本で発生した東日本大震災の被災者支援のために寄付されます。購入者はアストンマーティンの愛好者であり、世界的に有名な家具デザイナーであるデービッド・リンレイ氏です。彼は、このオークションの意義を十分に理解した上で落札しています。
アストンマーティン・ワークス・サービスおよびパーツ・オペレーション部のディレクターであるキングズリー・ライディング・フェルシーは、次のように述べています。「12 年連続開催となる今年のアストンマーティン・オークションは、新たなレベルへと到達しました。アストンマーティンに関するイベントの中で重要な位置を占めるようになったこのオークションに参加するため、ニューポート・パグネルのワークショップには土曜日に 2,000 以上の人が集まり、世界各地からも数多くの電話入札者が参加してくれました。」
「パートナーであるボナムス・オークションには、アストンマーティン、ラゴンダ、および多種多様な関連品を集めていただきました。マーケットには興奮があふれ、結果は期待を上回るものとなりました。今回のオークションでは、アストンマーティンというブランドとその伝統の強さを再確認できたと思っています。」
430,500 ポンドの値が付いた、きわめて稀少な 1965 年製 DB5 ヴァンテージ・シューティング・ブレーキ、「女王陛下の 007」でジェームス・ボンドが乗った仕様に基づき、ワークス・サービスにおいて完璧にレストアされ 106,000 ポンドで落札された 1967 年製の DBS ヴァンテージ、「007 リビング・デイライツ」仕様にレストアされ、172,000 ポンドで落札された 1986 年製 V8 ヴォランテなども、オークションのハイライトとなりました。
その歴史を 1920 年代にまで遡ることができるワークス・サービスは、戦後に製造されたアストンマーティンやラゴンダを、精緻なスキルと細部にわたるこだわりをもって整備する、経験と情熱、そしてカルチャーを備えた工場直属のスペシャリスト集団です。世界中のお客様が保有する、アストンマーティン車の整備とお手入れのために選択されるのがワークス・サービスです。その仕事は徹底的なレストアから改造、そして個人の好みに合わせた注文品の製作まで多岐に至ります。