2016.08.22
アストンマーティン、ペブルビーチでVanquish Zagato Volanteを発表
アストンマーティンは、カリフォルニアのペブルビーチで開催されたクラシックカーの伝統的コンクール、「コンコース・デレガンス」において、Vanquish Zagato Volanteを発表しました。このイベントでは、先に発表されたVanquish Zagato Coupeも北米デビューを果たしています。
Vanquish Zagato Volanteは、Vanquish Zagato Coupeのオープントップ・バージョンを熱望するお客様のために開発され、英国ゲイドンにあるアストンマーティン本社工場で、わずか99台のみが限定生産されます。
Vanquish Zagato Volanteは、イタリアの有名なカロッツェリアであるザガートとアストンマーティンの約60年にも及ぶパートナーシップから生まれた最新作です。その歴史は、1960年に発表されたDB4 GT Zagatoレーシングカーに始まり、2002年のDB7 Vantage Zagato、2011年のV12 Vantage Zagato、そして最近では今年の初めに発表されたVanquish Zagato Coupeなど、数多くの名車を生み出してきました。
過去に製作されたザガート製コンバーチブルには、1987年にジュネーブで初公開された非常に美しいV8 Vantage Volante、そして2003年に発表されたDB AR1などが存在します。DB AR1は、ザガートのボディを纏ったDB7のオープントップ・バージョンとして開発され、Vanquish Zagato Volanteと同様に、北米市場を意識してデザインされ、99台限定で生産されました。このクルマは現在、世界中の自動車コレクター羨望の的となっています。
Vanquish Zagato Volanteは、アストンマーティンおよびザガートのラインナップに加わったパワフルなニューモデルです。このクルマは、アストンマーティンならではの洗練性、優れたパフォーマンスに加え、ザガートの特徴的なデザインを具現化しています。Vanquish Zagatoの両モデルには、アストンマーティンのトップ・エンジンとなるV12パワートレインの強化バージョンが搭載されています。最高出力は592bhpに引き上げられ、0~60mph(約96km/h)加速は3.7秒(予測値)です。
Vanquish Zagato Volanteの生産は、アストンマーティンならではのフォルムに伝統的なザガートのデザイン要素を融合したCoupeバージョンと一緒に行われます。両モデル共に、スーパーカーAston Martin Vulcanに採用された「ブレード」LEDテクノロジーによる、丸型テールライト・リフレクターを特徴としています。リアデッキに設置されたツイン・カウルは、ラゲッジ・コンパートメントのテールエッジと流れるように融合しています。このカウルの下には、Vanquish Volanteと同じメカニズムによって開閉するコンバーチブル・トップが収納されます。ロワ・ボディを取り囲むカーボンファイバー製のシルは、フロントからリヤまで水平に伸びて、ダイナミックなフォルムを強調しています。
「このモデルは、Coupeと同様、ボディ表面の抑揚と交差を強調することによって、筋肉質なフォルムを生み出すことに成功しています。私たちは、彫刻的な造形のリアホイール・エリアを強調するため、エレガントで流れるようなシェイプを生み出すことに力を注ぎました」と、アストンマーティン・エグゼクティブ・バイス・プレジデント兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーのマレク・ライヒマンは述べています。
室内に目を向けると、Vanquish Zagato Volanteには、他のモデルと同様、アストンマーティンによる伝統的なクラフツマンシップが息づいています。アストンマーティンのスペシャリスト集団である「Q」部門によって、さらなるパーソナライゼーションが施され、ヘリンボーン・カーボンファイバー、アルマイト処理されたブロンズ、ブリッジオブウィアー・レザーといった最高級素材によって、非常に豪華なインテリアに仕上げられています。また、シートやドアセクションには、ユニークな“Z”パターン・キルトがあしらわれ、Zagatoのイニシャルである“Z”が、ヘッドレストにはエンボス加工で、センターコンソールにはステッチで、それぞれ施されています。
「Vanquish Zagato Volanteは、長期間にわたるパートナーであるザガートとのコラボレーションによる、アストンマーティン・デザインの進化の道筋を示しています。Vanquish Zagato Volanteは、アストンマーティンの革新性と創造性における新世紀の到来を告げるモデルであると同時に、自動車製造プロセスにおける両ブランドの協力関係を強化するモデルでもあります。」と、ライヒマンはコメントしています。
お客様への納車は、2017年の第1四半期を予定しています。