2016.04.16
Vantage GT8:V8 Vantageがダイナミックに進化、新たなトップモデルが誕生
モータースポーツは、アストンマーティンのDNAに組み込まれています。1959年のルマン24時間レースにおける総合優勝、GT3/GT4カテゴリーで重ねた幾多の勝利、現在ではFIA世界耐久選手権(WEC)の市販車ベース・カテゴリーであるGTEで栄冠を勝ち取っています。アストンマーティンは、GTレーシングの主導的立場にいることに誇りとしています。
アストンマーティンのロードカーには、このモータースポーツのDNAが継承されています。その中でも、もっとも究極なモデルは、外観もポテンシャルもオリジナル・バージョンとは大きく異なり、アストンマーティンの叡智と情熱を全身で表現しています。新型Vantage GT8も、その好例です。
スペシャルプロジェクトおよびモータースポーツ担当ディレクター、デイビッド・キングは、次のようにコメントしています。
「私たちは、ルマンをはじめとする弊社のモータースポーツ活動を完全に反映するロードカーを製作したい、という情熱を抱き続けてきました。Vantage GT8で、ついにその願いが叶いました。軽量化とエアロダイナミクスの向上を主眼に置き、V8 Vantageの俊敏性とダイナミズムを新たなレベルへと引き上げました。このクルマは、限界まで磨きがかけられたエキサイティングな1台だと自負しています。」
2016年モデルのアストンマーティンV8 Vantage GTEレーシングカーをインスピレーションの源とするVantage GT8は、正真正銘のサラブレッドです。V8 Vantage史上最軽量、最強のモデルは、ドラマチックなフォルムを見せるカーボンファイバー・ボディワークを基礎として、レース直系の空力テクノロジーを応用しています。サーキット走行を想定してチューンされたシャーシは極めてシャープな俊敏性を実現、アストンマーティン製4.7リッターV8エンジンは446PS*の最高出力を発揮します。これと組み合わされるトランスミッションは、6速マニュアル、またはSportshift IIパドルシフトです。Vantage GT8は、圧倒的なスタイルと存在感でその出自を主張し、並ぶもののないドライビング・エクスペリエンスを提供します。
*最高出力は予測値
ノーズからテールまで、レースの息吹を感じさせるものの、Vantage GT8はあくまでロードカーです。アストンマーティン・レーシングのWECマシンとの繋がりが明白なワイドボディと空力処理が施されたVantage GT8には、フロント・スプリッター、フロント/リア・バンパー、フェンダー、サイドシル、リア・ディフューザーに軽量なカーボンファイバーが使われています。外観でもっとも目を引くのは、GTEマシンを彷彿とさせるフロント・ホイールアーチのカットアウェイ処理でしょう。さらにエアロダイナミクスを追求したい場合に備えて、大型リアウィングとフロント・スプリッタ−・コーナーエレメントで構成されるエアロパックをオプション設定しています。
また、新デザインの5本スポーク・アロイホイールを標準装備するとともに、超軽量7本スポーク・センターロック・マグネシウム・ホイールも用意されています。標準、オプション・ホイールともに、オンロードでもサーキットでも圧倒的なパフォーマンスを発揮するミシュランPilot Sport Cup 2タイヤが組み合わされます。また、特殊な“ハロ”ペイントにも、チャイナ・グレー/ブルー、ストレイタス・ホワイト/グリーン、スターリング・グリーン/ライムの3種類のコンビネーションが設定され、そのどれもがVantage GT8のダイナミックなキャラクターとパフォーマンスと完璧にマッチします。
軽量化によるパフォーマンスの向上が、Vantage GT8最大のテーマです。リチウムイオン・バッテリーを標準装備して貴重な数キログラムを削減したほか、カーボンファイバー・ルーフ、ポリカーボネート・リア・ウィンドスクリーン/リア・サイド・ウインドウ、センター出しチタン・エキゾースト・システムなどいっそうの軽量化オプション設定されています。標準装備のカーボンファイバー・スポーツシート(マニュアル調整式。軽量化に貢献)やカーボンファイバー・ドアパネルと相まって、最大で100kgの軽量化が実現されると、Vantage GT8は、Vantage史上最軽量モデルとなります。エアコンディショナー、160Wオーディオシステム、先進のAMi IIIインフォテインメント・システムなど、プレミアム・ロードゴーイングGTには不可欠なアイテムも標準装備されます。
新型Vantage GT8の発表に関し、アストンマーティン最高経営責任者(CEO)のDr. アンディ・パーマーは、次のように述べています。
「ロードカーの製作は弊社のビジネスですが、モータースポーツは弊社の血統です。Vantage GT8は、このふたつの要素を巧みに融合させています。ルマンのレーシング・プログラム直系のエクストリーム・ロードカーであり、純粋なスポーツカーとしてのVantage固有のダイナミズムをさらに発展させています。入念に仕上げられ、美しくセットアップされたVantage GT8は、ストリートからサーキットまで、世界中のありとあらゆるシーンにフィットする真のドライバーズカーです。」
Vantage GT8は、真のドライビング・エンスージアストとコレクターに向けて、150台のみが限定製作されます。希望小売価格は165,000ポンドから、納車開始は2016年の第4四半期を予定しています。